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9.無線LANのセットアップ - RaspberryPiで各種サーバー作り! - ある阪大生の物置小屋

RaspberryPiを無線で使用したいという場合もあるでしょう。
ここでは、無線LANに接続する方法について説明します。

9.1.「wpa_supplicant.conf」の作成

まず、無線LANの接続先やパスフレーズを記録した「wpa_supplicant.conf」を作成します。

9.1.1.WPA・WPA2の場合

以下のコマンドを実行すると、「wpa_supplicant.conf」にSSIDとパスフレーズを整形した上で記録してくれます。

sudo wpa_passphrase (接続するAPのSSID) (パスフレーズ) |sudo tee -a /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

さらに、ステルスSSIDのAPの場合は「/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf」に以下のように追記します。

wpa_supplicant.confctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1

network={
        ssid="(接続するAPのSSID)"
        scan_ssid=1               #これを追記!!
        #psk="(パスフレーズ)"
        psk=(ハッシュ化されたパスフレーズ)
}

9.1.2.WEP・暗号化なしの場合

「/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf」を以下のように作成します。

wpa_supplicant.confctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1

network={
        ssid="(接続するAPのSSID)"
        key_mgmt=NONE
        scan_ssid=1               #ステルスSSIDのAPの場合は追記
        wep_key0="(WEPキー)"      #WEPを使用している人は追記、0以外のキーインデックスを使用している場合は「wep_key0」の0を変更
        wep_tx_keyidx=0           #WEPを使用している人は追記、0以外のキーインデックスを使用している場合は「0」を変更
}

9.2.「interfaces」の編集

DHCPの場合

「/etc/network/interfaces」に以下のように追記する。

auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

静的IPの場合

まず、「/etc/network/interfaces」に以下のように追記する。

auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

次に、「/etc/dhcpcd.conf」の末尾に以下の内容を追記する。

interface wlan0
static ip_address=(RaspberryPiに割り当てるIPアドレス)/(サブネットマスク)
static routers=(デフォルトゲートウェイ)
static domain_name_servers=(DNSサーバのIPアドレス)
(「wlan0」という名称は場合によって異なることがあるので、「ifconfig」コマンドを実行して確認しておくのがベター)

9.3.動作確認

再起動して正しく動作するか確認する。

9.参考サイト

「wpa_supplicant.conf」について詳しく知りたい場合は、

を参照。

製品紹介(Amazonアフィリエイト)

筆者が使用した無線LANアダプタは、WLI-UC-GNM2ですが、同様のものでAmazon向けに包装を減らしているエコパッケージ商品WLI-UC-GNMEもあります。
ただし、WLI-UC-GNM2は出力が弱いので、電力供給の安定のためにセルフパワー型のUSBハブを間に挟んで、よりハイパワーな無線LANアダプターを使用するのも良いかもしれません。



2016/2/13 静的IPの設定方法をinterfacesからdhcpcdに変更。